オンライン交流を続けてきたエソンヌ県のフランソワ・トリュフォー高校(以下FT校)の生徒さん21名、引率の先生方3名が本校との交流を目的に来日し、一日一緒に過ごしました。
本校教頭によるフランス語を交えた歓迎の挨拶で始まりました。背景はこの日のために生徒たちが描いたイラストです。FT校生はみな歓声を上げていました。
体育や数学、英語など、それぞれに分かれて授業に参加します。とても積極的なFT校生です。
休み時間も楽しい歓談の時間です。また昼食は学校の売店で買って一緒に食べました。笑顔が飛び交うかけがえのない時間となりました。
午後は美術の授業に参加し、合同作品制作をしました。前日に卒業式を終えたばかりの3年生も参加して、賑やかな活動となりました。
6時間目には全校生徒で歓迎のセレモニーを行い、吹奏楽部の演奏に合わせて体育館に入場したFT校生の皆さんにささやかな記念品をお渡ししました。その中には下妻市の大宝神社のお守りも入っています。フランスの高校生が通学カバンに大宝神社のお守りをつける、そんな日が実現することになりとても嬉しく思います。その後、応援団チアリーダー部による演技を披露しました。全校生徒も巻き込み全体が一つとなって動く様子に、FT校生の皆さんの中には感激して涙を見せる姿が見られました。
放課後は部活動体験です。FT校の皆さんはこれを本当に楽しみにしてくれていたとのこと、本校生の手ほどきを受けながらそれぞれ希望した部活動で一緒に活動しました。
あっという間に交流を終える時間となりました。名残惜しそうにバスに向かうFT校生の皆さんに、最後の最後まで本校生のおもてなしは続きます。吹奏楽部の生徒たちがサプライズで待ち構え、バスのお見送りをしてくれました。ほかの生徒たちも部活動を中断して見送りに来てくれて、FT校生の皆さんは涙を見せながら去っていきました。
お互いの国を身近に思える機会を高校生のうちに得たことは、今後の両校の生徒たちの生活にどんな影響を与えるでしょうか。たとえ国家間に大きな摩擦が起きたとしても、次世代を支える彼らがしっかりとお互いを理解し合うことで、同じ地球市民として一緒に乗り越えていけると信じています。今回の交流の機会に感じたこと、考えた思いを大切に、国際理解を深めて欲しいと思います。