「誠実」・「剛健」・「進取」
我が校の三綱領 第10代学校長 西 野 正 吉
 我々の一生は絶えざる修奨努力の生涯である。だからいくら修養してもしすぎることはない。殊に中学生時代(旧制)は,一生涯を決定する大切な時代であるから,一層修養精進に力めなければならぬ。又努めれば努めるだけ,その効果も最もよく現れる時代なのである。
 従来本校には校訓があって,特に本校の生徒として守らなければならぬ重要な事柄を五ヶ条に示して生徒の修養の資として置いた。我々は更に之を要約し時勢の推移及び修養上の便宜も考慮し,滋に新学期の当初に当たって,誠実 剛健 進取 の三徳目を掲げて本校の三綱領となし,以て諸子の修養反省の目標としたのである。 
 (昭和12年4月「為桜」358号より)